振袖の帯結びについては、江戸時代に成人式が制度化された当時から存在していたと言われています。振袖は、当時は主に娘が成人する際に着用する正装であり、帯結びには地域や家庭によって様々な流儀がありました。
しかし、明治時代に入ると、西洋文化の影響を受け、振袖を着用する成人式が一般化するにつれ、振袖の帯結びも統一された方法が求められるようになりました。そこで、東京の振袖卸業者たちが協議を重ね、明治44年(1911年)に「振袖帯結び方式」が制定されました。
振袖の帯結びには、年齢、地域、流派などによって様々な種類があります。以下にいくつか代表的な帯結びの種類を挙げてみます。
【女性用の帯結び】
・花結び:振袖に最もよく似合うとされる結び方で、半幅帯を使用します。蝶結びを中心に、花のように仕上げた帯結びです。
・結び帯:名前の通り、帯を結んだように見せる帯結びで、幅広の帯を使用します。結び目の形によって様々な種類があります。
・袋帯結び:袋状の形を作る帯結びで、高価な袋帯を使用することが多いです。華やかな印象を与えます。
※帯結びは、着物の柄(雰囲気)・帯の柄・身長・肩幅等の個性や好みを考慮しながら結びます。又、帯結びで必要な帯締め・帯揚げの仕上がりで更に個性豊かな表情を作り出す事が出来ます。
自分らしい着こなしを自由に楽しめるのが振袖の魅力です。