モダンに日本髪スタイル
着物は、帯・帯揚げ・帯締め・ヘアースタイル・髪飾り等でコーディネートする事で多様な装いやイメージを表現出来る他に類の無い民族衣装と言えます。斬新な模様の配置に多くの色を使い、季節や願いを表現しています。この多色使いがコーディネートの幅を無限に広げ、想像力を働かせてくれます。
日本髪の形は、上に高さがあり横にはびんが張り出す事で小顔効果があり、後ろも丸みを持たせアップすので、襟足が綺麗で首筋も細く見えます。又、大きな髪飾りや多種類の飾り、長さのある簪(かんざし)の使用も楽しめます。
是非、日本髪を選択種に加えてください。
※ 髪の長さは、肩にかかるくらい(襟足10㎝程)であれば日本髪を結う事が出来ます。
日本髪(にほんがみ)は、日本の伝統的なヘアスタイルで、特に江戸時代から明治時代にかけて広く行われていました。以下に、日本髪の歴史とおすすめポイントについて詳しく説明します。
日本髪の歴史
- 起源と発展
- 日本髪の起源は古代にさかのぼりますが、本格的な形が定まったのは江戸時代です。この時期、髪型は女性の社会的地位や結婚状況を示す重要な要素となり、多様なスタイルが発展しました。
- 主要なスタイル
- 島田髷(しまだまげ): 最も一般的な日本髪のスタイルの一つで、特に江戸時代後期から明治時代にかけて流行しました。未婚女性がよく結っていた「文金高島田(ぶんきんたかしまだ)」や、既婚女性向けの「丸髷(まるまげ)」などがあります。
- 銀杏髷(いちょうまげ): 主に未婚女性が結った髪型で、髷(まげ)の形が銀杏の葉に似ていることから名付けられました。
- 前髪(まえがみ): 髪の前部分を短く切り揃え、全体を後ろに結い上げたスタイル。江戸時代には流行の髪型の一つとして知られています。
- 明治時代以降の変化
- 明治時代以降、洋髪(西洋風のヘアスタイル)の普及に伴い、日本髪は次第に日常生活から姿を消していきました。しかし、伝統行事や特別な式典では引き続き結われることがあり、現代でも着物に合わせて日本髪を結うことがあります。
おすすめポイント
- 伝統美の象徴
- 日本髪は、日本の伝統的な美意識を体現したスタイルです。着物との相性が非常に良く、成人式、結婚式、七五三などのフォーマルな場で着物を着る際に非常に映えます。
- 品格と華やかさ
- 日本髪は髪を高く結い上げることで、顔周りが明るく見え、また首筋を美しく見せる効果があります。これにより、女性の上品さや華やかさを引き立てます。
- 多様なスタイル
- 日本髪には多くのスタイルがあり、年齢やシチュエーションに合わせて選ぶことができます。例えば、若い女性には華やかで可愛らしい「銀杏髷」や「文金高島田」、落ち着いた雰囲気の「丸髷」などが適しています。
- 職人技術の結晶
- 日本髪を結うには、専門的な技術と経験が必要です。日本髪のスタイリストは、髪の長さや質、顔の形に合わせて最適なスタイルを作り出します。その技術の高さは、伝統文化の継承ともいえます。
- 特別な体験
- 現代では日本髪を結う機会は少ないため、成人式や結婚式などで日本髪を選ぶと、特別な体験として記憶に残ります。また、写真撮影においても非常に印象的な仕上がりになります。
日本髪の現代的な取り入れ方
近年、日本髪を現代風にアレンジするスタイルも人気です。伝統的な髷の形を保ちつつ、少しゆるめに結い上げたり、髪飾りをモダンなデザインにしたりすることで、よりカジュアルで現代的な印象を与えることができます。
日本髪は、ただの髪型ではなく、文化的な価値と美学を持つスタイルです。大切なイベントで日本髪を取り入れることで、伝統を感じながらも新しい魅力を引き出すことができるでしょう。